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腰部椎間板ヘルニア

◎腰部椎間板ヘルニアとは?

椎間板は髄核と線維輪により構成され、上下2つの椎体間を連結しています。

椎間板ヘルニアとはこの椎間板が加齢による変性のために、椎間板後方部分の繊維輪に亀裂が生じ、

内部の髄核が亀裂を通って膨隆・脱出して神経根や、脊髄を圧迫している状態です。

簡単に説明すると、おまんじゅうの皮の部分を線維輪、あんこを髄核とします。

おまんじゅうを上からつぶすと、あんこが飛び出るような状態となります。DSC_0066

◎症状・所見

腰痛と下肢痛が2大症状です。下肢筋力の低下やしびれは痛みよりやや、遅れて出現します。

まれに巨大ヘルニアより、急性の両下肢筋力の低下、感覚障害、膀胱直腸障害が出現する場合があります。

この場合には緊急手術の適応となります。

L3/L4…腰部〜大腿後部・腓腹部の内側の痛み・下腿内側の知覚異常

◦大腿四頭筋・前脛骨筋の運動障害

L4/L5…臀部〜足の背側、母趾の痛み。下腿外側〜足趾1〜2趾の知覚異常

◦前脛骨筋・母趾伸筋・中臀筋の運動障害

S1/L5…臀部〜足底部及び腫の痛み。踵または足外側の知覚異常。

◦腓腹筋・ハムストリングス大殿筋の運動障害

(疼痛)(治療方針)

1週間〜3週間…炎症期、消炎鎮痛1週間は激しい疼痛、2〜3週間は中性の疼痛ADLが

強い場合は、ブロック注射を検討します。

4週間〜12週間…寛解期、4週間目は軽い疼痛、しびれが3〜6ヶ月継続

ALDが強い場合は脊髄専門医へ紹介

膀胱直腸障害や足に力が入らない場合は脊髄専門医へ。

◎アドバイス

臣人床安静よりも痛くない範囲で徐々に動きましょう。

痛みが治まるまで3〜6ヶ月を要します。整形治療と一緒に、

鍼治療、マッサージを行い、患部の周りの筋肉をゆるめていくことで、

痛みが治まるのを早めることができます。焦らず治していきましょう。