◎症状
手関節母指側に腫れて痛みが生じます。
手首の母指側にある腱鞘の部分で炎症をおこして腱の動きがスムーズでなくなります。
◎原因
妊娠後、産後や更年期の女性に起こることが多く、
スポーツマンや指をよく使う仕事の人にも見られます。
◎病態
①短母指伸筋腱…母指の伸展
②長母指外転筋腱…母指の外転
③腱鞘…①と②の腱が通るトンネル
母指の使い過ぎにより、腱鞘が肥厚したり、腱の表面が傷んだりして、
◎診断
母指を内側に入れて握り拳を作り、手首を小指側に曲げると痛みが生じます。(フィンケルシュタインテスト)
◎治療
①保存治療
・鍼、灸、手技療法により筋肉を和らげ、腱にかかる負担を減らし、早期炎症回復に努めます。
・局所の安静…湿布、固定
・腱鞘内に局麻剤入リステロイドを注射し、炎症、痛み、腫れを抑えます。
②手術療法:保存治療で治らない時に行います。
腱鞘を切離し、腱を開放します。