◎半月板の機能
・膝関節の荷重(接触)面積の増加
・衝撃吸収
・安定性の関与
・関節潤滑
◎半月板損傷とは?
・体重が負荷した状態で屈曲した膝関節に異常な回旋力が加わると、
半月の一部が脛骨と大腿骨の間に狭まり損傷を受けます。
運動中に膝を捻じった際に損傷を受けやすく、内側および外側半月ともに
中央1/3(中節)から後方1/3(後節)にかけて断裂をきたしやすくなっています。
断裂の形態から、縦断裂、水平断裂、横断裂、それらの合併型である弁状断裂などに分類されます。
・10、20歳台の若年者では、スポーツ外傷による前十字靭帯損傷に
引き続いて、新鮮例では外側半月後角の横断裂を、旧例では半月辺縁部の縦断裂を生じることが多いです。
小児期では明らかな受傷機転を伴わない例がみられますが、そのほとんどは円板状半月の損傷で水平断裂です。
一方、中高年では立ち上がり時や無理な動作をして膝を捻じった際に
中後節移行部付近に横断裂や水平断裂を生じます。
◎症状
①体重をかけると痛みがでる。
②膝屈曲運動で痛い。正座やあぐらができない。
③階段昇降で痛い。特に下降時の痛みが特徴的。
④膝に水がたまる。
⑤ひっかかりを感じる。(catching現象)
⑥膝が、痛みで急に動かなくなる。(locking現象)
◎治療
①注射(ヒアルロン酸)週1回を5回
②超音波
③筋肉のケア(鍼灸治療・マッサージ)
④筋力トレーニング
⑤ストレッチ
⑥テーピング
①〜⑥の経過が悪ければ、手術を検討します。
鍼灸治療では、おもに膝周りの筋肉の固さを取っていく治療を行い、膝への負担を減らし、
痛みを減らしていく治療を行います。また、鍼治療の効果としては、断裂部分の細胞の増加を、
うながし、傷の治りを早める効果が期待できます。
その他ストレッチの指導やテーピングも行っておりますので、
手術はしたくないけれど、痛みを何とかしたい…。という皆さん、ぜひご相談ください。