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五十肩(肩関節周囲炎)

  ◎五十肩(肩関節周囲炎)とは?

中年以降(とくに50代に多い)に発生する、肩関節の痛み(疼痛)と動きの制限(拘縮)を伴う病気の総称です。

肩関節とその周辺組織に炎症を来すため、炎症を起こしている部位、

炎症の程度によりさまざまな症状を起こします。

  五十肩の定義についてはいろいろな議論がありましたが、現在では広義と狭義の2つのとらえ方が一般的です。

  広義の定義では肩関節周囲炎と同じですが、狭義では疼痛と拘縮を伴う肩関節(凍結肩)のことをいいます。

  ◎原因

   関節を構成する筋、骨、軟骨、靱帯などが老化(変性)し、組織がぶつかるなどして、肩関節の周囲組織に炎症が起きることが、

  主な原因と考えられています。

  この炎症が起こる部位は、肩関節の動きをよくする袋(肩峰下滑液包)、関節を包む袋(関節包)、

  肩の筋肉が上腕骨頭に付くところ(腱板)、

腕の筋肉が肩甲骨に付くところ(上腕二頭筋長頭腱)などがあります

  肩峰下滑液包や関節包が癒着すると、さらに肩の動きが悪くなります(拘縮または凍結肩)。

  ◎症状

   急性期…●夜間痛(睡眠障害を伴う)*ここがポイント!!  急性期をいかに早く乗り越えるかで、

                                治療期間に大きな差が生じてきます。

       ●安静時痛

       ●動かしての痛み、引っかかり

       ●日常生活で衣服の着脱、帯を結ぶ動作、入浴時(体や髪を洗う動作)、トイレや、

        腕を上に挙げようとする動きでの痛み

   拘縮期…●肩の動きが悪い。

        ●真横に挙げる時(90度〜120度)の痛み

   寛解期…●拘縮期から徐々に症状が改善してくる

*正直に申し上げますが、五十肩は何も治療せずとも治癒していきます。

 特に、炎症期では、むしろ触らないほうが無難であります。

 但し、拘縮期に入っても肩を可愛がりすぎると、関節拘縮、変形などの合併症が現れる事あります。

 痛みの強い方は一度かかりつけの主治医に相談する事をお勧めいたします。