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距骨後突起障害

足関節を構成する距骨は、後方に突出した突起がありますが、この部分がスポーツやダンスなどで足関節の底屈(つま先を伸ばす動作)を繰り返すたびに、圧迫刺激を受けます。これにより生じた炎症が痛みを距骨後突起障害といいます。(別名:関節後方イニピンジメント障害)

●原因

急性外傷として発生する場合は、圧迫損傷型と裂離損傷型の大別できます。具体的には、ヒールの高い靴を履いてるときの捻挫やサッカーや空手など足背(足の甲)で強く蹴る動作による大きな負荷のかかった状態の足関節底屈損傷強制により、距骨後突起や三角骨が急激に強く挟まれて損傷する圧迫損傷型となります。一方、スケートボードや体操などによる急激な足関節の背屈強制あるいは足関節内反捻挫などで外側結節の付着する靭帯(後距腓靭帯、後距踵靭帯)の過緊張を生じた場合、3型や4型では裂離損傷型となります。疲労性もしくは、慢性的起こるのは、バレエやダンス、新体操などでのつま先立ち動作で、距骨後突起や三角骨を繰り返し圧迫することにより、徐々に炎症を発症します。また、ハイヒールによる持続的底屈内反姿勢により炎症を起こすケースもみられます。

●治療

急性外傷で骨傷を伴わなければ、テーピングや包帯などで足関節を固定することにより約三週間程度で痛みが消失します。一方、骨折などの骨傷を伴うものや、軟骨損傷を伴うものでは、4〜6週間程度でのギブスもしくは副子固定を行います。足関節捻挫の後遺障害として症状が現れたものでは、ヒールウェッジなどの装具を用いて、足関節の内反を制限すると徐々に症状が改善されます。スポーツを行う場合は、ヒールウェッジ加えて、テーピングによるヒールロック固定を行います。疲労性炎症によるものでは、つま先立ちや足関節底屈をする運動を中断し炎症が治るのを待ちます。炎症などの症状が強い場合は、テーピングや包帯などで固定し、足関節の可動域を制限します。一過性の炎症では、約2週間〜3週間の安静で痛みが治まることが多いのですが、再発を繰り返すなど慢性的な経過を呈するものでは、整形外科による手術うを要します。適切な治療と対応で予後は比較的良好となります。

鍼灸治療では、圧痛部周辺に鍼を行い、炎症を抑えていきます。また周辺の筋肉にもアプローチを行うことで、治りの進行を早くする事が出来ます。当院では、テーピング治療も行います!!また、身体のバランスを診て、正しい身体の使い方やトレーニングの指導も行います!!