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母趾種子骨障害

●母趾種子骨障害とは?

母趾の種子骨は、母趾を屈曲する短母趾屈筋腱内の内側と外側に二つあり、母趾が大きな力を出せるように効率を上げたり、衝撃を吸収する役目をしています。この種子骨に、炎症や骨折などが生じて、母趾のつけ根の関節第一中足̪趾節(MTP)「関節」の足底側に疼痛や腫脹が生じる状態です。

●症状

荷重時や、踏み返し動作で母趾を上へ反らす時にMTP関節の足底側に痛みがあります。それによって、歩行やスポーツなどに支障が生じます。MTP関節の足底側に腫れと赤みや、押したときの痛みがあり、痛みの為に母趾を上へ反らすのが困難にになります。

●原因

よく走るスポーツや、踏み込み動作の多いスポーツや労働などで、強い外力や繰り返すストレスがかかることにより発生します。MTP関節屈曲の効率をあげ、着地の衝撃をやわらげて、体重の50%以上を支えてます。

●病態

障害の主なものは、急性の骨折、疲労骨折、炎症、二分種子骨、骨壊死、感染、関節症などがあります。

●治療

保存療法が基本となります。

◦スポーツや労働などを制限

◦炎症を抑えるために薬を使用

◦骨折などの場合は、固定や荷重をかける制限を行う

◦クッション性の良い靴や、痛む部分の除圧をする

◦再発予防の為に、足底筋膜のストレッチを行う

手術療法

◦しっかりと保存療法を行っても効果が無い場合に、考慮される手術療法には、種子骨の全摘手術や部分摘出などがある

●鍼灸治療による治療

種子骨部分(痛みのある部分)の周囲に鍼を刺すことで炎症を抑え、痛みを緩和させていきます。また圧痛部位にお灸を置くことで炎症を散らす効果があります。保存療法と平行して鍼灸治療を行っていく事で治りを早くしていく事が出来ます。