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上腕骨外側上顆炎

◎上腕骨外側上顆炎とは?

上腕骨外側上顆には、手や、指を伸ばす筋肉が着いています。

これらの筋肉の使い過ぎにより、筋肉に傷がつくことや、筋肉が緊張して縮む事で、肘の曲げ伸ばしの時に

痛みが生じます。

日常生活の中で発症する場合は、30〜50代の中年女性に多く、短橈側手根伸筋という筋肉の障害が原因です。

テニスのバックハンドにより発症することが多いのでテニス肘と呼ばれます。

◎症状・所見

手を使ったときに肘ないし前腕の撓側に生じる痛みが主症状です。

タオルを絞る、回内位で物を持ち挙げる、拭き掃除をするなどの動作で痛みを訴えることが多いです。

◎治療

何より一番大切なのが、患部の安静です。重い物を持つときは手を伸ばす筋肉に負担がかからないように、

手のひらを上に向けて持ち上げるようにしましょう。また、上腕骨外側上顆に負担をかけないようにデザインされた

テニス肘ベルトやサポーターも有効です。その他、抗炎症薬を含んだ湿布や、消炎鎮痛薬も有効です。疼痛が軽快し

ない場合は、ステロイド注射も有効ですが、

1週回以上間隔をあけて3回以内にとどめます。また、鍼治療や、マッサージにて、

患部の筋肉の緊張を取ることで、痛みを軽減させることが出来ます。

疼痛が、軽快したら、ストレッチと筋力増強訓練を開始します。ほとんどの症例は保存治療で軽快しますが、改善し

ない例では腱起始部を新鮮化し再縫合します。難治性のテニス肘の中には橈骨神経の圧迫が含まれている場合があり

神経剥離が必要になります。

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