◎内側上顆炎とは?
日本において、プレー人口が多い競技といえば、ゴルフですね。週末に ゴルフ場に足を運ぶのを楽しみにしてい
るお父さんが、沢山いらっしゃるのではないでしょうか?
それだけに、プレー中の怪我も多く、打撲傷、捻挫、骨折、肉離れ、アキレス腱断裂、腱鞘炎など、数え上げると
きりがありません。しかし、こうしたものはスポーツ時の外傷ではあっても、スポーツ障害とはみなしません。
ゴルフにおけるスポーツ障害は、通称「ゴルフ肘」といわれる肘関節の内側の痛みのことです。
ゴルフ肘は上腕骨の内側の突起部の痛みを中心とした炎症の通称であり、医学的には内側上顆炎と呼びます。
◎原因
上腕骨内側上顆の屈筋腱、回内筋付着部の使い過ぎによる炎症が原因です。
ゴルフのスイング中のダフリ、ボルフボールを打った後のターフをとるダウンブロースイングなどによる衝撃が、
利き腕の肘関節内側に伝わり、回内筋群の筋・筋膜損傷を起こします。
◎症状
①上腕骨内側上顆部の圧痛
②スイングした時、ことにダフッタ場合の利き腕の肘内側の痛み。
③肘関節の運動そのものに疼痛はありません。
なお、何らかの理由で上腕骨内側上顆に痛みがある場合には、テニス肘(外側上顆炎)と同じ病態であり、
外側上顆炎としての症状になります。
◎治療
内側上顆炎の治療法としては、まず何より、患部を安静にさせることが重要になります!!
痛みが引くまでは、ゴルフを中止して,肘を休めましょう。また、サポーターの使用や
患部のアイシングにより、炎症を抑えることも必要です。その他、極端に重症化していない場合、鍼治療や、
マッサージで患部の筋肉を緩めることで、痛みを軽減させることができます。
回復後は、前腕のストレッチをしっかり行い、怪我の予防を行いましょう。