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TFCC(三角線維軟骨複合体損傷)

◎TFCC(三角線維軟骨複合体損傷)とは?

三角線維軟骨、手関節尺側側副靭帯および拳側と背側の橈尺靭帯などを

含む手関節の尺側支持機構は三角線維軟骨複合体とよばれます。

三角線維軟骨複合体には、手根根骨と尺骨の間にかかる負荷を均等にするワッションとしての作用と、

遠位橈尺関節に安定性を与える作用があります。

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◎症状

腕を絞ったり手首を小指側に曲げた時に、手関節尺側(小指側)に痛みが出現します。

ドアノブを捻るときや、鍋を打ち上げる時などにも痛みが出ます。

◎原因・病態

手関節の尺側にある三角線維軟骨複合体(TFCC)という線維が損傷されることで痛みが出ます。

けがによるものと、加齢に伴うものに大別できます。

後者では、無症状のこともある。

◎診断

手関節尺側の圧痛、運動時の痛みが出ます。

手関節を尺側(小指側)に屈曲した状態で前腕を回内外する(手首を回旋)と痛みが誘発されます。

◎治療・保存治療

①手関節のアライメントを手技療法で整えたり、鍼治療により早期炎症抑制を試みます。

②固定やサポータによる局所安静を行います。

③局所麻酔剤入りのステロイドを注射し、炎症を抑えることもあります。

④手術療法・・・内視鏡による修復術や尺骨短縮術など様々な手術法があります。