<腰部柱管狭窄症とは?>
腰部の脊柱管の横断面積が狭くなり、馬尾神経、あるいは神経根圧迫の症状を
きたす疾患の総症であり、馬尾型、混合型、神経根型に分かれます。
40歳以上の男性に多発します。狭窄は多くの場合、先天性に狭窄をおこしやすい形態
(横断面で三角形・三つ葉の脊柱窄)に、後天性の変形性脊髄症をはじめ、
腰椎すべり症、腰椎椎間板ヘルニア、外傷、手術などが加わることによっておこります。
<症状>
●間歇症跛行…歩行時に、下肢に痛みやしびれを感じ立ち止まります。
時間がたつと、再び歩けるようになります。
●腰を伸ばすと痛みが上昇し、かがめると楽になります。
ですので、立位や歩行時は痛みがあっても、自転車に乗るときは楽なことが多いです。
これは坐骨神経の始発駅にあたる腰の神経は、腰を少し屈めると、
神経が通るトンネル⁽脊柱管⁾が広がり、圧迫を受けていた新家にゆとりが
出来るからです。逆に腰を反らすと、神経の圧迫はより一層強まり症状が出やすくなります。
●馬尾型…両下肢、臀部、および会陰部の異常感覚が特徴です。
その内容は、しびれ、騰灼熱感、ほてりといった愁訴が多いです。
その他、膀胱直腸障害、下肢の脱力寛を訴えます。
●神経根型…片下肢に症状が出ます。⁽左右ある神経根のどちらかが圧迫された場合⁾
下肢のしびれ、臀部の疼痛。
●混合型…馬尾型+神経根型両方の症状がでます。
<治療方針>
●馬尾型
有効な保存的治療の方法は少なくないです。
日常生活指導、薬物療法、腰部交感神経節ブロックなどを組み合わせて処方します。
保存的治療無効例や病態を理解したうえで選択した症例に対して手術を行います。
●神経根型
◦保存的治療が第一選択となります。
日常生活指導、薬物違法、ブロック療法、装具療法などを組み合わせて処方します。
保存的治療無効例や社会的理由で選択した症例に対して手術が適用せれます。
◦保存的治療が可能な場合、鍼治療やマッサージ治療により、脊柱管の周りの筋肉の血流を良くして、
柔らかくする事で、痛みをやわらげる事が出来ます。