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脊椎分離症・脊椎すべり症

◎脊椎分離症・脊椎すべり症とは?

脊椎分離症とは、脊柱骨に上関突起と下関節突起の間をつなぐ椎弓の

峡部という狭い部分において骨性の連続を欠く状態を生じたもので、

第腰椎に好発します。一方、脊椎すべり症とは、上位椎体が下位椎体に対して前方にすべって

移動している状態の総称でありますが、しばしば、脊椎分離症に併発します。

この場合、脊椎分離すべり症といいます。

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◎原因

発育期の過度の運動による疲労骨折とその遷延治療という外天性のもの、

外傷性のものが原因といわれています。

◎症状

脊椎分離症では、腰部の鈍痛や疲労寛があります。

脊椎すべり症をおこすと坐骨神経症状を呈することがあります。

また罹患腰椎の棘突起に圧痛を認めるほか、脊椎すべり症では外観上、あるいは

触診でその部分に陥凹を認め、しばしば腰椎の前弯の増大を起こし、お尻が後方に出っ張ります。

◎治療

脊椎分離症、すべり症とも原則は保存的治療を優先します。

少なくとも1年は保存的治療で経過を追います。

青少年の脊椎分離症で腰痛を起こし始めたばかりのものは、硬性コルセットによる厳格な安静固定で

分離部の骨性癒合を得て完治を期待できます。

慢性化したものは姑息的に対処します。この場合にも軟性コルセットによる固定が中心的な療法となります。

脊椎すべり症が悪化して疼痛が著しいもの、持続する神経症状がある場合に手術の適応となります。

◎予後

10年以上の自然経過をみると脊椎分離症だけのケースでは良後は良好です。

一方、脊椎分離すべり症に移行したものはいつまでも腰痛を訴え、その意味で予後は良くはありません。

しかし、鍼灸治療では、背中〜腰にかけての筋肉の血流を良くし、

筋肉をやわらかくしていく治療を行い、骨盤の土台から調整していくことで、痛みをやわらげる効果があります。

予後がよくない…。いつまでも腰痛が続く…。といったことでお悩みの方は、ぜひご相談ください。