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滑膜ひだ障害(タナ障害)

◎滑膜ひだ障害(タナ障害)とは?

膝関節には、隔壁の遺残である滑膜ひだが4ヵ所依存します。

膝蓋上嚢と膝関節とを分ける隔壁である膝蓋滑膜ひだ、大腿脛骨関節を内外に分ける隔壁である

膝蓋下滑膜ひだ、膝蓋上嚢の内側壁から膝蓋骨内側縁近くを通過して

下脂肪体に付着する膝蓋内側滑膜ひだ、膝蓋上嚢の外側壁から

膝蓋骨外側縁近くを通過する膝蓋外側滑膜ひだです。

このなかで臨床的に主に問題となるのは、健常膝の50%に認められる

膝蓋内側滑膜ひだの肥原による障害です。

膝蓋骨(お皿)と大腿骨(ももの骨)の間に挟まれて痛みが出ます。

膝を曲げ伸ばしする際の痛みが出ます。

その他、階段昇降での痛みや、歩行時の痛みが出ます。

◎治療

・症状、経過を考慮して検討します。

・軽症の場合は、運動量を抑えたり、運動後に患部を冷やすアイシングや、

炎症を抑えるシップなどの消炎鎮痛剤、超音波療法をしたりして対処します。

・鍼灸治療では、膝回りの筋肉の血流を良くしていくことで、

痛みを軽減させて、筋肉のケアを行っていきます。

・症状、経過が悪い場合には、手術(内視鏡)を行うこともあります。

手術以外の保存治療では、タナの大きさを変えることはできません。

しかし、膝周りの筋肉のケアをしっかり行っていくことで、

歩行時の痛みを軽減させる事が出来ます。

手術はしたくないけど、痛みを何とかしたい…。といった事でお悩みの皆さん、ぜひ儀相談下さい。

◎予防

・ストレッチ(太ももの前面の筋肉のストレッチをしっかり行います)

・テーピング

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◎ストッレッチ

・大腿四頭筋(太もも前面の筋肉)

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1、座って両足を前に伸ばします。

2、片足の膝を折りたたむように曲げます。

この時点で太ももの前面が伸びて突っ張るような感じがすれば筋肉がよく伸びています。

3、その状態で余裕があれば上体をゆっくり後ろに倒して負荷を強めます。

4、筋肉が伸びて気持ちいいところで止め、10秒保ちます。

これを5回繰り返し行います。反対の足も同じように行います。

ストレッチはお風呂上がりに行うと、血流の流れがよく、筋肉が伸びやすい状態になるので効果的です。