◎内側側副靭帯損傷とは?
MCL損傷は膝の靭帯損傷のなかでは最も頻度が高く、膝に大きな外反力が加わって発症します。
ラグビーなどの互いに、衝突し合うスポーツやスキーなどで受傷することが多いです。
損傷部位はMCLの大腿骨起始部付近が多く、同部位に圧痛を認め、膝を外反すると激痛を訴えます。
圧痛のみで外反不安性をほとんど示さない軽症例(第1度損傷)から
10℃以上の不安定性を示す重症例(第3度損傷)まであります。
第3度は経度屈曲位のみでなく伸展位で外反不安定性がみられ、
ほとんどの場合、十字靭帯損傷を合併しており、大量の関節血症を認めます。
第1度と第2度の単独損傷では関節血症を生じることはほとんどありません。
◎治療
単独損傷であれば外反不安定性は小さいので症状に応じて装具装着などによる保存療法を行います。
軽症の場合3〜4週間、中等症の場合6〜8週間、重症の場合12週間の診察が必要です。
十字靭帯損傷を合併した複合靭帯損傷例にはしばしば手術療法が必要となります。
◎運動復帰の目安
①可動域改善(正座可能)→ジョギング開始
②ストレステストで疼痛なし→アジリティ開始(サイドステップ等の横の痛み)
③1週間程度アジリティで痛みなし
④運動復帰
※鍼灸治療では、膝周りの筋肉(大腿直筋、筋膜脹筋、ハムストリングス)の筋肉をやわらかくしていき
ケガの再発防止と、筋肉のケアを行っていきます。
保存治療と一緒に行っていく事で運動復帰をより早める事が出来ます。
一度痛めて再発が恐ろしい…。早く運動復帰をしたい…。
といった事でお悩みの皆さん。ぜひご相談ください。