◎発症
・サッカーやラグビーなどのコンタクトスポーツにおいて相手チームの選手に
タックルをされて膝をひねったり、バレーボールのジャンプの着地やバスケの急な方向転換などで
膝に過度の負担がかかった時に生じます。スキーなどでも多いです。
◎状態
・膝には4本の靭帯があり関節の動きをコントロールしています。
それが耐えられる以上の力が加わると靭帯が切れます。
前十字靭帯(ACL)は膝の関節の中にあるので、切れるとそこから出血が関節内にたまるのが特徴的です。
・診断には徒手的診察が重要です。
ラックマンテスト…患者をとし、膝軽度屈曲位(20°〜30°)で大腿遠位部を片手で把持し、
他方の手で頚骨近位端を前方に引きます。前十字靭帯断裂があると、頚骨は前方へ引き出されます。
頚骨が前方へ移動した時は、正常例では停止するときの感覚を触れますが、断裂例では停止点を触れません。
◎治療
・損傷後1ヶ月ほどで痛みはとれ日常生活動作も支障が無くなることがほとんどですが、
損傷に伴う炎症が落ち着いたのにすぎず、靭帯が切れたままです。
・スポーツを行わない人はそのままの状態でも支障が無い場合もありますが、
スポーツ続行を希望する場合はオペを勧めます。
・近くの腱を採取して靭帯を再建します。
◎スポーツ復帰
・手術後関節や筋肉の運動などのリハビリが重要です。
・四頭筋の筋力訓練
・ハムストリングスの筋肉訓練のリハビリテーションを行います。
鍼灸治療では、大腿四頭筋やハムストリングスの筋肉をゆるめていく治療を行い再発を予防して、
膝に負担のかかりにくい身体を、作っていくお手伝いをしていくます。
・スポーツ復帰までには、通常6ヶ月以上かかります。
しっかり膝周りの筋肉をケアしていく事で、不安なく、スポーツに復帰する事ができます。
オペ後のケアをしっかりやりたい。オペをさけて、保存治療をしたい…。
ていった事でお悩みの皆さん。ぜひ一度ご相談ください。