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ド・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)

◎症状

手関節母指側に腫れて痛みが生じます。

手首の母指側にある腱鞘の部分で炎症をおこして腱の動きがスムーズでなくなります。

◎原因

妊娠後、産後や更年期の女性に起こることが多く、

スポーツマンや指をよく使う仕事の人にも見られます。

◎病態

①短母指伸筋腱…母指の伸展

②長母指外転筋腱…母指の外転

③腱鞘…①と②の腱が通るトンネル

母指の使い過ぎにより、腱鞘が肥厚したり、腱の表面が傷んだりして、

一層症状が強くなる悪循環が生じます。DSC_0056

◎診断

母指を内側に入れて握り拳を作り、手首を小指側に曲げると痛みが生じます。(フィンケルシュタインテスト)

◎治療

①保存治療

・鍼、灸、手技療法により筋肉を和らげ、腱にかかる負担を減らし、早期炎症回復に努めます。

・局所の安静…湿布、固定

・腱鞘内に局麻剤入リステロイドを注射し、炎症、痛み、腫れを抑えます。

②手術療法:保存治療で治らない時に行います。

腱鞘を切離し、腱を開放します。